自動売買=放ったらかしの間違い
自動売買(EA)で勝ち続けている人はどれくらいいるのでしょうか?私自身の経験や周りの声を聞く限り、その数は少ないのではないでしょうか。
同じEAを使っても勝てる人と負ける人が出る。それはなぜでしょうか?そこには大きな誤解があるからだと考えています。
その誤解とは、”自動売買は放ったらかしで運用できる”というものです。
“自動”という言葉がそう連想させてしまうのでしょう。何も考えずにただEAをセットして運用すれば儲かると考えている間は、勝ち続けるのは難しいでしょう。
自動売買(EA)は良くも悪くもルールに基づいて自動で売買するだけです。EAは考えてはくれません。
重要なことなので、繰り返します。自動売買というのは、人の代わりに機械が決められたルールに基づいて自動でトレードするだけなのです。
どんな手法にも勝てる相場と負ける相場が必ず存在します。全ての相場で勝てる手法(聖杯)はこの世には存在しません。
これは自動売買に限った話ではないですね。投資全般について言えることです。
ということは、現在の相場を見極めて、どのEAを稼働/停止させるべきか、どのEAのパラメータを再調整すべきか人間が判断する必要があるということです(運用ルールが必要な理由がここにあります)。
これは、例えて言うと、スポーツの監督のようなものです。
いくら良い選手がいても、采配が悪ければ負けます。いつどの選手を出場/退場させるか、どの選手をケアするか、その見極めが監督には求められます。
自動売買も同じです。
勝てるEAがあっても運用の仕方が悪ければ負けます。どのEAを稼働/停止させるか、どのパラメータを見直すか、その見極めがトレーダーには求められます。
だから、同じEAを使っても勝てる人と負ける人が出てくるのです。
このことを理解しないまま、放ったらかしで楽に儲けそうだからという理由だけで自動売買に手を出すと、痛い目を見るわけです。過去の私がそうでした。
「自動売買は勝てない」ではなく「自動売買を活かせていないトレーダーがいる」だけです。
自動売買は決して、放ったらかしで儲けられるほど、ラクで簡単な世界ではないのです。