「元を取らなきゃ」と思った時には罠にハマっている
心理学用語にサンクコストバイアスという言葉があります。
サンクコストバイアスとは、すでにお金や時間を費やした経緯から、損な投資と分かっていながらも続けてしまう心理的傾向のことを言います。
コンコルドの開発が有名な例として挙げられます。
コンコルドを開発していく中で、「燃費が悪い」「非常に長い滑走路が必要」「騒音がひどい」「少人数しか乗せられない」などの問題が発生し、見込める利益より損失の方が大きくなることが判明したにもかかわらず、既に大量のヒト、モノ、カネを投資してしまっていたことから、後に引けずダラダラと開発を続けてしまい、さらに多くの損失を被ったという事例です。ちなみに、これをコンコルド効果とも言います。
本来であれば、元が取れないと判明した時点ですぐに開発を中止すべき(それが最も合理的な判断)だったのですが、それができなかったんですね。
これを、FXに置き換えてみましょう。
FX商品(教材、塾、EA等)を購入して、それに従ってトレードしたら負けてばかりなのに、元を取らなきゃと思ってずるずると使い続けたことはありませんか?
心当たりのある方、それこそサンクコストバイアスの罠です。
負けているのに続けるのは合理的な判断ではありません。その悪いクセは直さなければなりません。
どうすればサンクコストバイアスの罠から抜け出せるでしょうか?
実は簡単に抜け出す方法があります。
それは、もし自分がまだその商品を購入していないとして、その負けているトレード結果を見て買いたいと思うか自問してみることです。
「この結果じゃ絶対買わないなぁ」と思ったら、その商品を即刻捨てるべきです。
このたった1つの質問だけでサンクコストバイアスの罠から抜け出せます。ぜひ試してみてください!