そう思った方、スプレッドのことを忘れていませんか?
ある教材のバナーにタイトルのような見出しがあって、残念な気持ちになりました。
ただの無知なのか悪意なのかは分かりませんが、FXの勝率が50%というのは間違いです。
理由はスプレッド(ないし手数料)が考慮されていないからです。
イメージを掴んでもらうために、サイコロを使った半・丁の博打を想像してみてください。
あなたは博打の参加者です。
この博打に一回参加するごとに、元締め(サイコロを振る人ら)に参加料を払わなければなりません。
博打の環境を提供してくれているのだから仕方ありませんね。
さて、当たるか外れるかは50%の確率です。
賭け金を一定にしていた場合、最終的にどうなるでしょうか?
はい。ご想像の通り破産します。
当然ですね。参加料を払っている分、勝率(儲かる確率)は50%未満になっていますから。
勝率が50%未満の状態で何度も賭けを行えば、収支曲線は下がり続けます。
もし手数料がタダなら、収支トントンです。儲かりもしなければ損もしません(厳密には時間を失っているので損ですが)。
FXに話を戻すと、この参加料がスプレッドです。
我々がトレードする時は、このスプレッド(あるいは手数料)という名の参加料を必ず払わなければなりません。
それ故、FXは上がるか下がるかの2択ではあるけれど、勝率は50%ではないんです。
その50%未満の勝率を50%以上にするために、優位性(エッジ)のある手法を探すわけです。
スプレッドのこと、忘れないでください。
地味で目立たない存在ですけど、これがあるから殆どの人はFXで勝てないんですから。