必要証拠金と証拠金維持率はMT4内部でちゃんと計算されている
同一ロットで両建てすると、MT4のターミナルから必要証拠金と証拠金維持率の表示が消えることはご存知でしょうか?
上が両建て前、下が両建て後のターミナルです。
必要証拠金と証拠金維持率が表示されなくなっていることが分かります。
ただ、これは表示だけの話であり、強制ロスカット(ストップアウト)の条件に該当しているかを判断するために、必要証拠金と証拠金維持率はMT4内部で計算されています。
当たり前ですね。
さて、証拠金維持率は以下の計算式で算出できます。
証拠金維持率(%)=有効証拠金÷必要証拠金×100
有効証拠金=口座残高+ボーナス残高±含み損益
必要証拠金=約定レート(※)×ロット数×1ロットあたりの通貨数÷口座レバレッジ
※約定レート:トレードの通貨ペアがクロス円以外でかつ円口座の場合はクロス円レートを使って円に換算すること
ここで、MQL4にて必要証拠金を表すAccountMargin関数を両建て中に呼び出すと、0が返ってくる点にご注意ください。
そのため、両建てする場合は上記計算式を使って自分で証拠金維持率を計算しなければなりません。不便な仕様です。
「同一ロットを両建てしているんだから相殺されるだろ?」と思ったあなた!
確かに約定後もスプレッドがずっと同じで固定ならその通りですが、実際にはスプレッドは突然広がることがあることをぜひ思い出してください。
両建てしていても強制ロスカット(ストップアウト)に引っかかる可能性があることは覚えておかなければなりません。
3通貨ペアを使ったスワップアービトラージの運用の難しさもそこにあります。