BigBoss(ビッグボス)の徹底評価

BigBossの基本情報

BigBoss(ビッグボス)は、2013年に創業した、比較的新しい海外FX業者です。

セントビンセント及びグレナディーン諸島金融庁(SVG FSA)の金融ライセンスを取得しています。

国内銀行の入出金対応、取引ボーナス、完全なるA-book(呑み行為を行わない)ということで、着実にユーザ数を伸ばしています。

及川圭哉氏率いるFXismが推奨しているFX業者でもあります。

BigBossさんと交流を持ち始めたのはごく最近ですが、非常に丁寧な受け答えで神対応と言っても過言ではありません。

では、基本的な情報から整理していきましょう。

会社情報

ブランド名 BigBoss
会社名 Prime Point LLC
設立 2013年
会社住所(登記) 1/F, First St Vincent Bank Ltd Building James Street Kingstown St. Vincent and the Grenadines
金融ライセンス St Vincent & The Grenadines Financial Services Authority (SVG FSA) License # 380 LLC 2020
日本語サポート あり(日本人スタッフ)
分別管理 あり
信託保全 あり(詳細を聞いたが社外秘とのこと)
外部監査 不明(質問したが社外秘とのこと)

口座情報

仮想通貨(暗号資産)取引専用のFOCREX口座もありますが、ここではFXを中心に取り扱いたいため、説明を割愛いたします。FOCREX口座について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。

信頼性

セントビンセント及びグレナディーン諸島の金融ライセンスを取得

BigBossはセントビンセント及びグレナディーン諸島金融庁(SVG FSA)の金融ライセンスを取得しているそうです。ライセンス番号は「380 LLC 2020」です。

BigBoss_金融ライセンス

マイナーな金融ライセンスであり、無いよりはマシ程度でしょうか。

しかし、SVG FSAでライセンス番号や会社名を探してみたものの見つけられませんでした。探し方が悪いのかもしれません。

仕方なくSVG FSAの問合せから「Prime Point LLC(BigBossの運営会社)は登録されていますか?」という質問を英語で送ってみましたが、華麗にスルーされました。

結局、裏取りはできませんでした。

ニュージーランドの金融ライセンスは抹消?

他の紹介サイトで「BigBossは過去にニュージーランドの金融ライセンスを所有していたが抹消された」と書かれていますが、これは正確ではありません。

抹消されたのはFSPRの登録情報であって、ニュージーランド金融庁(FMA)のものではありません。

問題の抹消情報はこちらで確認できます。

FSPRは金融事業者であることを登録する機関にすぎず、金融監督機関(日本で言う金融庁)ではありません。

FSPRに登録した後に、FMAに登録するという流れのようです。

FMAではBigBossの名前を見つけられなかったことから、昔のBigBossはそもそもニュージーランドの金融ライセンスを持っておらず、その手前のFSPR止まりだったと考えられます。

余談ですが、昔はブランド名と会社名は同じでBigBossだったのですが、現在はブランド名BigBossと会社名Prime Point LLCを分けています。

トレード環境

利益相反なしのA-book

BigBossはNDD方式(ECN)を採用している完全なA-book業者です。

他方、トレーダーの注文を呑むFX業者はB-book業者といいます。

B-bookの場合、トレーダーの利益はFX業者の損失となり、トレーダーの損失はFX業者の利益となります。つまり、利益相反です。

B-bookだと、長期的なwin-winの関係を築けません。

BigBossはA-bookのため、注文はそのままインターバンクへ流されます。

スタンダード口座の注文方式はECNと書いてありますが、本当はSTPではないのか?と勘繰っております。

ECNで手数料ゼロというのがどうしても引っかかるからです。担当者の方に質問したのですがお答えいただけませんでした。

ECNの場合、トレーダーの注文はそのままECNに流され、スプレッドの上乗せができないため、手数料を取るのだと理解しています。

その手数料をゼロにしたら、BigBossはどうやって利益を得るのでしょうか?

そして、プロスプレッドとスタンダードはどちらもECNなら、なぜスプレッドに差が生まれるのでしょうか?

この点がどうしても腑に落ちません。

取引ボーナス

トレードするごとにクレジットが付与される取引ボーナスがあります。

自己IBのようなものです。

BigBoss_取引ボーナス

トレードすればするほどクレジットが蓄積されますので、口座が飛びにくくなったりロットを上げられたりと大変便利です。

ただ、ボーナス取消し条件が結構シビアなので、気を付けないとせっかく溜めた取引ボーナスが消えちゃいます。

BigBoss_取引ボーナス詳細

※画像をクリックすると拡大します。

入金ボーナスのキャンペーンも時々ある

入金ボーナスのキャンペーンも時々行われます。

参考までに2020年12月に行われたキャンペーンの内容を記載します。

BigBoss_キャンペーン

BigBoss_キャンペーン1

BigBoss_キャンペーン2

BigBoss_キャンペーン3

パッと見は派手ですが、詳細条件をよく読むとそこまでの派手さはなく、程よい内容でかえって好感が持てます。

ど派手なキャンペーンを打っているFX業者はほぼ間違いなくB-bookですからね。

A-bookの中では高レバレッジと低ロスカット水準

最大レバレッジは555倍とA-bookの中では高い数値となっております。

ロスカット水準は20%とA-bookの中では低い数値となっております。

少額資金&ハイレバでガンガン勝てる人には向いている環境と言えます。

高い約定力

BigBossは高速回線で接続されているエクイニクス社のデータセンターを利用しています。

BigBossのサーバーをエクイニクス社のデータセンター(設置場所を質問するも社外秘とのこと)に設置することで、その高速回線により約定スピードを高めています。

安心感

追証なしのゼロカット(条件あり)

BigBossは他の海外FX業者同様、追証なしのゼロカットを採用しています。

万が一、口座がマイナスになってしまってもBigBossが補填してゼロにしてくれます。

日本の国内FX業者のような追証を要求される心配はありません。

ただ、ゼロカットには条件があり、以下の不正取引の場合はゼロカットになりません。

BigBoss_不正な取引

1つ目はAML(アンチマネーロンダリング)の観点からだそうです。詳細を質問してもこれ以上はお答えいただけませんでした。

2つ目はA-book(ECN)なら問題ないはずと説明されているサイトがありましたが、必ずしもそうとは言えないと思っています。

その理由を説明します。以下は私の持論です。

Aさんが指標発表直前にロングポジションを持って、直後に大幅に逆行して証拠金を上回る損失が発生したと仮定します。

その場合、ECNであろうと誰かがその損失を支払わなければなりません。

そういうトレードの損失はとても大きくなっていることが想定され、ゼロカットの負担が大きくなります。

なので、企業のリスク対策として、そういう危険なトレードを自らの意思で行った場合は、その損失をトレーダーに負担してもらおうということだと理解できます。

本来のECNの姿って追証もセットだと思っています。

FX業者はそのままECNに流しているだけなので、トレードの利益も損失も全てトレーダーが自分で責任を負うべきですよね。

でもそうするとトレーダーが魅力を感じてくれないので、リスクではあるものの、企業としてECNでもゼロカットを採用しているのだと考えられます。

3つ目はちょっと物議を醸し出しますね。ひねくれた見方をすれば、難癖つけてやりたい放題できるとも読み取れます。

国内銀行の入出金が可能

海外FX業者で国内銀行の入出金が可能なところは少なめです。

BigBossは国内銀行での入出金が可能なので、「他の決済サービス使うのは面倒」という人には向いています。

ただ、手数料が微妙に高いのでその点はご注意ください。

  • 入金手数料:5万円未満の場合、1,000円(5万円以上なら無料)
  • 出金手数料:2,000円

出金トラブルはごく僅か

BigBossの出金拒否に関する話は調べた限りでは、こちらぐらいでした。

ツイートに埋め込まれた動画を見ると、最も流動性のない日本時間早朝でのトレード。

ツイートした方は普通のトレードをしただけと言っていますが、どうでしょうか。

この時間帯で1分足らずに20pipsもほいほいと動くかというと怪しいです。しかも同じような時間帯に何度も。

何かしらの弱点をついたトレードの可能性は十分考えられます。

とはいえ、リンク先の記事内でも書かれている通り、A-bookなら別に困ることではないように思います。

短時間での取引を繰り返したことが出金拒否の理由に挙げられていますが、動画を見る限りではせいぜい1分に2~3回といった程度。サーバに過剰な負荷を与えているようには見えません。

ん~どっちに非があるのかはこれだけでは分かりませんね。

ツイッターのような匿名性の高いサービスで身元を明かしていない人物の発言はあまり鵜呑みにしない方が良いです。

金融の世界には呼吸するぐらい自然に嘘を付ける人間がうじゃうじゃいますから。

とても丁寧な日本語サポート

担当の方の回答はとても丁寧で、ここに関してはピカイチです。

質問にもきちんとご回答いただけます。

ただ、本社から「こう言え」と言われているからなのか、納得のいかない回答内容がそれなりにあります(笑)。

K-1選手の公式スポンサー

BigBossは2019年より、K-1選手のシナ・カリミアン選手の公式スポンサーに就任しています。

冒頭の画像に写っている男性ですね。

プロスポーツ選手の公式スポンサーになるには一定の審査があるでしょうから、そういう意味でも多少の安心感はあります。

取引プラットフォーム

BigBossの取引プラットフォームはMT4(メタトレーダー4)のみとなっております。

MT4ロゴ

MT5(メタトレーダー5)も未対応です。潔いですね。

法人口座

個人は勿論のこと、法人も口座を開設することができます。

必要書類も全て日本語でOKです。

私も個人、法人両方の口座を開設しています。

残念なところ

ここまで良いところをお伝えしてきましたが、BigBossのここはちょっと…という点も挙げてみます。

ぜひ改善してほしいところです。

透明性が低い

金融ライセンスを金融庁サイトで確認できませんでした。

突っ込んだ質問は、結構な確率で「社外秘で答えられない」という回答が返ってきます。

他にもゼロカットや不正取引の条件が曖昧ですし、スタンダード口座もプロスプレッド口座も同じECNなのにスタンダードの方は手数料ゼロで、スプレッドはプロスプレッドより高いのはなぜ?という疑問も残ったままです。

そのため、透明性に難ありと言わざるを得ないでしょう。

もっと情報を開示いただきたいですね。

入出金に妙な罠がある

クレジットカード入金の場合、原則60日以内は出金できません。

理由を聞いたところ、AML(アンチマネーロンダリング)の観点としか答えていただけませんでした。

まぁbitwalletや国内銀行での入出金が用意されている中であえてクレジットカードを使うメリットは殆どないので、別に大した問題もないですけどね。

ただし、国内銀行の入出金の場合、5万円未満の入金では1,000円の手数料が発生し、出金では必ず2,000円の手数料が発生します。

入出金方法

入金(お勧めはbitwallet)

BigBoss_入金方法

入金方法は色々とありますが、手数料の安さ、入金の手軽さ、どちらをみてもbitwallet一択でしょう。

海外サービス(という体裁)ですが、Webサイトは日本語化されていますし、日本人スタッフがサポートしてくれます。

国内銀行振込を使ったbitwallet入金であれば、入金手数料は完全無料です。

国内銀行→bitwalletへの入金も無料ですし、bitwallet→BigBoss口座への入金も無料です。

ただし、国内銀行の振込手数料だけは必要です(オンライン専業銀行であればそれも無料にできることが大半)。

通常は、1営業日以内にBigBossの口座に反映されます。

「bitwallet?何それ?アカウント作るのも使い方学ぶのもめんどくさい」という方は入金手数料に気を付けつつ国内銀行入金をお使いください。

出金(お勧めはbitwallet)

BigBoss_出金方法

出金方法も色々と選べますが、こちらもbitwallet一択でしょう。入金分だけでなく利益分も一緒に出金できます。

入金の逆の手順を行うだけで簡単に出金できます。

bitwalletによる出金には824円の手数料がかかりますが、海外銀行送金で出金しようとすると、4千円~1万円程度の手数料が発生することを考えると破格の安さです。

さらに、一定額以上の利用があると、アカウントステイタスがアップして割引を受けられます!

ただ、2020/10/1の仕様変更で、個人アカウントの1回の出金上限額は50万円までとなり、法人アカウントの出金には824円に加えて0.8%の手数料が必要になりました。

通常は、1営業日以内にbitwalletの口座に着金します。

入金同様、「bitwallet?何それ?アカウント作るのも使い方学ぶのもめんどくさい」という方は国内銀行出金をお使いください。繰り返しで恐縮ですが、2,000円の出金手数料には注意してくださいね。

口座開設

以下のボタンをクリックすると口座開設のページが開きますので、必要事項を入力して口座開設しましょう。

特に悩むこともなく、簡単に作れるはずです。

個人口座を開設する

法人口座を開設する

まとめ

取引ボーナス、入金ボーナス、そしてそれなりに好条件の取引環境。

入出金方法も国内銀行、bitwalletを用意しており十分。

サポートも〇。

しかし、透明性がどうにも今一つ。BigBossはそんなFX業者です。

少額資金でトレードできる環境でボーナスもありますし、サポートも丁寧ですし、国内銀行入出金もありますので、「海外FXは初めてで、まずは少額から試してみたい」という方にはちょうど良いかもしれません。

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