何でここはMT4を真似なかったんだろう
cTraderの開発プラットフォームであるcAlgo。今回は、cAlgoを使ってみて気づいた3つのイケてない所をMT4と比べながらお伝えします。
その3つとは、
- オブジェクトがしょぼい
- パラメーターがしょぼい
- インジケーターの出力設定はチャート表示する前提
オブジェクトがしょぼい
1つ目は、オブジェクトについてです。
MT4ではオブジェクトの位置をピクセル指定できたり、テキストを斜めにしたりできるのですが、cAlgoはそれができません。
なんと複数行のテキストを表示する機能もありません!これは信じられないです。
一応、改行コード「\n」を文字列に埋め込めば改行できますが…。ねぇ?
結構、不便です。
※訂正
cAlgoでも複数行のテキストを表示できました。逆にMT4では1つのオブジェクト内で改行できません。改行できるのはcAlgoの強みですね。
あと、オブジェクトの種類も圧倒的に少ないです。
MT4なら矢印とか各種マークを自在に使えますが、cAlgoにはそれがありません。オブジェクトとして用意されているのは線か1行テキストだけです。
トレードに関係ない装飾品にパワーを割くつもりはないのかもしれません。それはそれで潔いですが、不満です。
パラメーターがしょぼい
2つ目は、パラメーターについてです。
MT4のパラメーターでは色とか線種(直線とか)とかも選択できるようにすることが可能ですが、cAlgoはそれができません。パラメーターとして使えるのは数字か文字列しかありません。
超不便です。
例えば、横線オブジェクトを作ったとして、線の見た目って人によって好みが分かれますよね。直線が好きだったり、破線が好きだったり、白色が好きだったり黄色が好きだったり。そういうのを選ばせられ ないんですよ。
仕方ないので、特定の文字列を入力すると、内部で線種や色のデータに変換する仕組みを作りました。
トレードに関係ない装飾品にパワーを割くつもりはないのかもしれません。それはそれで潔いですが、不満です(二度目)。
インジケーターの出力設定はチャート表示する前提
3つ目はインジケーターについてです。
EAでインジケーターを呼び出すことってよくあります。そのため、EAがインジケーターの値を取得できるように、インジケーター側で出力設定を行うのが通常です。
MT4では、出力するけどチャートには表示しないといった設定が可能なのですが、cAlgoはそれができません。
超不便です。
インジケーターで出力設定した値はチャートに表示する前提となっています。「出力するのだから、チャートに表示しないなんてあり得ないよね?」ということでしょうか。
具体的な例で説明します。平均足のインジケーターを作ったのですが、平均足の見た目はオブジェクトで作りました。EAでは平均足の4本値を使うので、4本値を出力設定しました。
でも、4本値はチャートには表示したくないのです(ユーザーに意識させたくないのです)。平均足の見た目はオブジェクトで作っていますからね。
MT4ならこの要望に応えてくれます。しかし、cAlgoは応えてくれません。4本値も折れ線とかでチャートに表示しろと言ってきます。
一応、出力設定した値をユーザー側でON/OFFで切り替えることはできるのですが、デフォルトはONですし、そもそもON/OFFを意識させたくない(OFFだけでいい)のです。
トレードに関係ない装飾品にパワーを割くつもりはないのかもしれません。それはそれで潔いですが、不満です(三度目)。
以上、cAlgoがイケてないなぁと思う点でした。まだまだ発展途上のプラットフォームなので、そのうち改善されるかもしれませんし、改善されないかもしれません。惜しいなぁ。